埼玉県戸田市・蕨市・川口市・さいたま市のお客様の経営・税務・財務のお手伝いをさせて頂いている税理士事務所

文書作成日:2019/05/20


 今回は相談事例を通じて、相続放棄をした後の代襲相続について、ご紹介します。



 平成11年5月に祖母が死亡しました。祖母の相続人は父だけでした。その父が、平成24年10月に死亡しました。父の相続人は、母、姉、兄と、私(相談者)の4名です。
 私は、父の相続の際、家庭裁判所に申し出て相続放棄をしました。祖母が亡くなってから20年が経ちましたが、この度、祖母名義の株式が見つかり、私が相続してはどうかと兄姉から言われています。
 民法上、私は祖母の株式を相続することができるのでしょうか。




 本件で相談者様は、以下に記載のとおり、この度見つかった株式を相続することはできません。




 ご質問では、祖母は平成11年に死亡とのことですが、その時点で父は存命ですので、祖母に相続が開始し、父は、祖母の一切の財産を相続しています(祖母の相続人は父のみ、とのことですので−民法第896条本文)。

 そうして、父が相続した財産には、祖母の相続開始時に見つかっていた財産は勿論ですが、その当時見つかっていなかった財産も含まれます。

 従いまして、この度見つかった株式も、祖母の相続開始時、既に父が相続しており、父の財産となっていたものです。そうしてAさんは、父の相続を放棄したとのことですので、当該株式を相続することはできません。


※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
 本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。